地盤調査の結果、改良が必要となった場合、建物の基礎が乗る部分の土をセメントと混ぜ、コンクリートの柱を地面に造ります。
家の荷重を地面に伝える部分の形を造ります。
建物を支えるのに十分な耐力をもつ地盤にするために、砕石を敷き詰めランマー(転圧機)で締固めます。
地面からの湿気が基礎に染込み、建物内に入り込むのを防ぐために隙間なくシートを敷き込みます。
精度の良い基礎を造るために、コンクリートを流し込み、レベル差が出ないように施工します。
基礎の鉄筋を組んでいきます。当社は鉄筋を全てD13を使用して基礎を造ります。立上りの上部にはフックを、隅角部にはハンチを設けています。
各鉄金が設計通りに配置されているかを測定していきます。鉄筋がU字に曲がっている部分をフックといい、基礎の強度が上がります。
給配水管にメンテナンスが必要なとき、簡単に引抜けるようにこの中に蛇腹状の管を通します。フレキシブルに変形するので、地震のときに配管が引き千切れるのを防ぎます。
各部屋の床下をつなぐ人通口。メンテナンスの時に人が通るのでこの名です。当社では、立上り高さを通常より10cm高い45cmとしています。メンテナンス時に、この高さの有り難さが身に染みます。
D13の異形鉄筋を縦横200㎜ピッチで配筋します。
隅角部の変形を防ぐための補強筋です。
レベルの目印を付け、バイブレーターで締固めながら打設し、コテで敷き均します。
当社は、基礎幅を15cmとし、GLからの立上り高さを50cmとしています。基礎は分厚く、立上りが高いほど変形に対して強くなります。
長いのがホールドダウン、短いのがアンカーボルトで家と基礎とを繋ぎます。このハンチで更に変形に強くなります。
土台は白アリに強いヒノキの芯持ち材で12cm角を使用し、アンカーボルトで基礎と繋ぎ、土台火打ちを入れて変形に強くします。
土台と大引きと火打ちの間に断熱材を隙間無く施工します。隙間ができると気密性を下げ、床下の湿気が壁内に入ってきてしまいます。
厚物合板(24㎜)をN75釘で15cmピッチで土台と大引きに止めつけていきます。
壁内の機密性を高めるために、ホールダウンの土台貫通部と、土台とと床合板の隙間をコーキングで埋めていきます。
重い瓦等を屋根材に使用するときには、小屋組を地震に強くするため、小屋裏に雲筋交いと小屋筋交いをなるべく多く入れます。
野地板の上に防水シートを貼ります。このシートが屋根材の隙間から雨水が浸入したときの防水最終ラインになります。
防水シートの上に遮熱シートを敷いて洋瓦を施工した例です。防水が2重になり野地板裏の温度が6~8度低減します。
通常は最小限の柱にだけ金物を取付けますが、当社は全ての柱の上下に金物を取付けます。計算外の揺れへの保険です。
漏水注意箇所である開口下部の角には一体成形材を使用してピンホールを無くします。
表面がゴム製なので手摺取付時のビス穴からの漏水を止め、材料搬入等による防水シートの破れを防ぎます。
防水シートの継目となる隅角部等には一体成形材を使ってピンホールを無くし漏水を防ぎます。
50Φ以上の配管には一体成形材で防水テープ施工だけでは出来てしまうピンホールを無くします。
50Φ未満の配管には防水テープを何重にも施工してコーキングでピンホールを無くします。
小屋裏から2階の壁内に湿気や低高温の空気を入れないために、2階の壁の上部に気流止めを施工します。
壁内の気密対策と同時に、断熱材に室内の湿気が入らないよう気密コンセントボックスを施工します。
床下収納庫に気密タイプを使用し、床下からの冷たい隙間風の流入を防ぎます。(蓋の形状と厚みが違います)
浴室内側の基礎に寒さ対策として断熱材を貼り、土台との隙間に発泡ウレタン(断熱材)を吹込み隙間を無くします
人通口を断熱材で塞いで接触部分と配管貫通部分に発泡ウレタンを吹付けて隙間を無くします。
浴室基礎部分に配管の管通孔がある場合は発泡ウレタンで隙間をなくします。
断熱材の向きを直行するように2重に敷き込んで隙間を無くします。これで次世代省エネ基準の断熱性があります。
鞘管の中に蛇腹配管を通した状態です。これで配管埋め込み部分にメンテナンスが必要になっても大丈夫です。基礎の高さもGLから50cmとし、通常より10cm高くして床下のメンテナンスを行ない易くしています。